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イタリアサッカー界がゾーン万能主義になってしまった原因は、指導者の多くが、アリゴ・サッキのサッカーを模倣しようと試みたからである。ただ、アッコンチャは次のようにも語っている。「サッキには何の責任もない。責任があるとすれば、それはサッキの追従者にある。サッキの追従者が“サッキ主義”の表面だけを捉え、それを子供たちの指導方法に用いた結果、下部組織にサッキ主義が満ち溢れることになったのだ。サッキの追従者たちが考えるのは“チームプレーを組織すること”だけなのだ」
ジェンティーレはこう語る。「下部組織の練習方法に問題があるのは明らかだ。特に12、13歳くらいの子供たちに適切な指導がされていないことが問題だよ。セリエAでプレーしている若手選手を見ても、マンマークをきっちりできているのは、せいぜいパレルモのバルツァーリぐらいなんじゃないかな……」 最大の問題は、ゾーン・ディフェンスを間違って理解していることである。「ゾーンで相手の攻撃を封じるためには、DF陣の組織された動きがあれば十分だ」と考えることが大きな過ちなのである。ヴィチーニが言うように、各ゾーンを担当するDFがそれぞれしっかりとしたディフェンスの基礎技術を持っていなければ、ゾーン・ディフェンスは機能しない。それを理解していないまま、組織練習ばかりに時間を費やす指導者が多いのだ。 アッコンチャは語る。「今や“個人的戦術”は危機に瀕している。それは、DFの技術だけに限った話じゃないんだ。現在のセリエAで、ダイアゴナルで相手のマークを外したり、ゴールを背にしてスペースを作れる選手はパッツィーニとコラーディくらいしかいない。アタランタとエンポリを除けば、下部組織で相手のマークを外す練習をしているところはないというのが現状なのだ。そして、下部組織であっても、常に早急な結果を求められる。エゾルディエンテ(11、12歳のカテゴリー)であっても、3試合連続で負けるようなことがあれば監督は更迭されてしまう。だから、すぐに勝つために組織立ったサッカーをチームに求めてしまうんだ。02年W杯の終了後、FIFAのブラッター会長は『ドリブルで勝負できるような選手は2人しかいなかった』と語った。彼の発言は多少の誇張があるのだろうが、“個人的戦術”を高めるための練習が少なくなっているという事実は否定できない」 “個人的戦術”の欠如について、フェーリがその理由を語っている。「以前はどの町にも練習のできるスペースが十分にあったし、練習場は町のあちこちに散在していて、歩いて通える距離にあったものさ。ところが今は違う。練習場は郊外に追いやられ、子供たちはチームバスで通うようになっている。チームバスの出発は、練習が終わった15分後だ。つまり、練習後にグラウンドに残って個人技の練習をすることができないんだ。このような状況下で個人技が伸びるわけはないよ」 |
セリエAの舞台で、相手FWと堂々と一対一の局面での勝負ができるであろう若きDFのリストをここに紹介する。中にはすでに、セリエAの舞台で活躍している者もいるし、アンダー世代の代表として国際大会でプレーしている者もいる。イタリアが長い間培ってきたディフェンスの伝統を継承してくれると期待できるだけの能力を持つ若者は、確かに存在しているのだ。
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