文●マッテオ・ダッラ・ヴィーテ text by Matteo DALLA VITE
写真●兼子愼一郎、グエリン・スポルティーヴォ
text by Shin-ichiro KANEKO/GUERIN SPORTIVO

カンピオーネの数は減ったが、
動く金の高騰はとどまるところをしらないカルチョメルカート(移籍市場)。
ボスマン以降、株式市場から資金導入に至るまで大きな変貌を遂げつつある。

シーズン終了まで、まだ2カ月あまりを残す現時点で、
各クラブのGMは早くも来シーズンを睨んだ補強工作で
イタリア国内、はたまたヨーロッパ各地にと奔走している。

さまざまな噂が飛び交うサッカー界周辺。
現実に交渉のまとまった選手の数も少なくはない。
我々は飛び交う噂の真相とその信憑性について調査、そして考察を加えてみた。
第20節以降、ハイピッチでゴールを量産(5試合で7得点)。小型飛行機のパフォーマンスでロマニスタを熱狂させているが、それでも移籍の噂は絶えない(写真は合成)
メルカートの超目玉はモンテッラ

ロベルト・マンチーニとヴィンチェンツォ・モンテッラは、かつて1度だけ同じユニフォームを身に付け一緒にプレーしている。1996−97シーズンのサンプドリア時代。マンチーニ(今シーズン途中からフィオレンティーナを指揮)にとってサンプ最後のシーズン、そして、ジェノアから移ったモンテッラにとってはサンプ最初の年であった。サンプドリアはその年、リーグ戦6位。マンチーニは15ゴールを挙げ、モンテッラも22ゴールを記録した。

ミランは現在、来シーズンの構想として、シェフチェンコ、モンテッラの2トップを考えている。一方、インテルもヴィエリのパートナーとしてモンテッラ獲得を画策している。もちろん、マンチーニ監督の頭の中にも、かつての若きパートナーを獲得してエンリコ・キエーザとの2トップをという構想があるはずだ。カッサーノの獲得でローマでは余剰人員となる可能性の高いモンテッラがシーズン終了後のメルカートの目玉的存在になることは間違いない(ローマがモンテッラ放出に踏み切ればの条件付きだが)。

モンテッラ獲得レースで頭一つ抜きん出ているのはマンチーニ率いるフィオレンティーナ。フランチェスコ・センシ(ローマ会長)とヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ(フィオレンティーナ会長)の間に、もし、フランチェスコ・トルドの譲渡の話ができあがっているとすれば、なおさら、モンテッラのヴィオラ入りという話は現実味を帯びてくる。トルドの市場評価額はおよそ500億リラ(約25億円)、モンテッラの市場価格もほぼ同様ということで、1対1の交換トレードという可能性も高まってくるのだ。
1 / 4