クルヴァからいつものようにトルドへの大合唱が聞こえてくる。
「オ〜、トルド〜、チームを去らないって言ってくれ〜 お願いだから、そう言ってくれ〜」
しかし、彼の口から珍しくこんな言葉が返ってきた。
「今はないさ。でも2カ月後はどうなってるかわからないよ」
今年12月には30歳の大台に乗るヴィオラの守護神、
そしてEURO2000ではアッズーリを準優勝に導いた男、フランチェスコ・トルド。
彼は会話のエリアからも思いっきりよく”飛び出し“ながら話す。
「8年間、フィオレンティーナでプレーしているけど、初めて”放出要員“になったという気がしているんだ。クラブ側もはっきり僕にそう言っているしね」
彼はどっかりとソファに腰を下ろした。
フィレンツェ版『お別れのキス』のフィルムが回り始める。 |
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文●マッテオ・ダッラ・ヴィーテ text by Matteo DALLA VITE
写真●パオロ・ヌッチ photo by Paolo NUCCI |
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