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果たして、ルーカ・トーニは現在のイタリアサッカー界で最高のボンバーなのだろうか? 現時点での成績、プレーぶりを見る限り、その問いには「イエス」としか答えようがない。彼はまさに“時の人”であり、今シーズンのセリエAを代表する選手なのである。 今の彼は、ピッチの上でゴールを量産してスポットライトを浴びるだけでなく、ピッチの外でもさまざまなジャンルの雑誌の表紙を飾るなど、注目度は日増しに高まっている。テレビガイド誌が毎年主催する“TELEGATTO”も受賞し、シモーネ・ヴェントゥーラとガビッボ君(着ぐるみキャラ)に囲まれて笑顔を振りまいた。 それだけではない。フィアンセのマルタ・チェッケットは、2月27日から5日間にわたって開催されたサンレモ音楽祭にモデルとして参加した。トーニにとっては公私ともに順風満帆といったところである。 モーデナ郊外の町、セーラマッツォーニ出身のトーニは、プロとしてのキャリアをスタートさせたモーデナ(当時セリエC1)では決して高く評価されるような選手ではなかった(1994−95、95−96シーズンで通算32試合出場7ゴール)。むしろ、彼のパフォーマンスにはブーイングが浴びせられることのほうが多かった。「大柄でフィジカルは強いが、何と言っても動きが遅すぎる」というのが大方の見方だった。
その後、セリエBのトレヴィーゾでゴールを量産した(99−2000シーズン、35試合出場15ゴール)。セリエAのヴィチェンツァでは00−01シーズンに9ゴール、翌シーズンのブレッシャでは13ゴールをマーク。それでもなお、“動きの鈍い長身ストライカー”という評判が変わることはなかった。現在の彼からは想像できないくらい、当時のトーニはイタリアサッカー界の華やかな部分とは無縁の選手だったのである。 だが、トーニが周囲の批判に押し潰されるようなことはなかった。そして、パレルモでついに才能が開花した。03−04シーズンと04−05シーズン、2シーズン連続でゴールを量産(トータルで50ゴールをマーク)、一躍、イタリアサッカー界を代表するようなストライカーに成長したのである。フィオレンティーナに移籍した今シーズンは、その破壊力をさらに増しており、第27節終了時点のゴール数は22。セリエA得点王争いでトップを走っている。今や、イタリア代表監督マルチェッロ・リッピからの信頼も厚く、ドイツ・ワールドカップに向かうアッズーリの主砲として見なされている。 |
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