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隣の芝がいつでも青く見えるように、隣のブラジル人選手も、いつも輝いて見えるものなのかもしれない。 ロナウドは、未だかつてマドリディスタの寵児になったことがない。そして今、マドリッドではロナウドの評価が暴落している。今シーズン途中、ゴールが途絶えてからはさらにその傾向が強まった。そんな中、レアル・マドリーの首脳陣は、今や落日の時を迎えようとしている“太り気味のストライカー”の後継者に目をつけた。インテルの“皇帝”、アドリアーノ獲得に焦点を定めたのである。 チームが晒した失態の責任を取る形でついに会長職を辞任したフロレンティーノ・ペレスは、昨年、イタリアで選手を物色していた時、「私のカンピオーネ・コレクションに加えたい一番の選手は、インテルのアドリアーノだ」と言っていた。それなのに、今年1月、レアルが獲得したのは、アドリアーノではなくアントニオ・カッサーノだった。とはいえ、あのお粗末な入団記者会見を見る限り、“バーリの怪物”の獲得は、あくまでその場しのぎの補強であったように思えてならない。 一方、インテル・サイドは、ロナウドとともに過ごした“嵐のような興奮の日々”をまだ忘れられずにいるようだ。ロナウドの後継者とも言うべきアドリアーノは、今シーズンも好不調の波が激しく、第29節サンプドリア戦のゴールが10試合ぶりの得点というような状態だ。第26節のリヴォルノ戦では、試合中に相手DFに平手打ちを食らわし、2試合の出場停止処分を受けている。ピッチの外では自己中心的な振る舞いが目立つという指摘も少なくない。そんな状況の中で、マッシモ・モラッティ・オーナーがロニーとの日々を思い起こし、“昔の恋人”とよりを戻したがっていたとしても不思議なことではない。
モラッティ・オーナーがノスタルジーに浸っているのに対し、インテリスタはロナウドのことをまだ許していない。サポーターたちは、ロナウドがひざのケガで長期離脱を余儀なくされている間、辛抱強く彼の復帰を待っていた。ところが、ロナウドは復帰直後の日韓ワールドカップで完全復活を遂げると、インテリスタへの恩を忘れ、マドリッドへと旅立ってしまったのである。これでは、ファンから「裏切り者」、「恩知らず」といったレッテルを貼られても仕方がない。 ロナウドは周囲の人々の意見に左右されながら、自分のスタイルや考え方を次々と変えるタイプの人間で、チームや恋人に誓った“永遠の愛”が長続きすることはほとんどない。こう言うと、ロナウド本人から「お前には関係ないことだ!」と怒鳴られそうだが、彼のプレーが自身の精神状態に大きく左右されるということは否定できない事実なのである。 ほとんどすべてのジャーナリストが、「ドイツでのW杯では、ロナウドとアドリアーノの最強コンビがブラジル代表を世界一へ導く」と予想している。トレードの噂も出ている2人だが、ドイツでの最大の目標は、ブラジル代表という名の旗の下、力を合わせてチームを牽引することだ。本人たちもそれを熱望しているはずである。 |
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