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パヴェル・ネドヴェドは、今、決断の時を迎えている。 ポルトガルで行われたEURO2004。ネドヴェド率いるチェコ代表は、優勝したギリシャに準決勝で敗れた。その後、彼は代表を引退。しかし、カレル・ブリュックネル監督をはじめ、代表チームのメンバー全員が、真のリーダーである彼の復帰を望んだ。その結果、ネドヴェドはチェコ代表のユニフォームにもう一度袖を通すことを決意、欧州予選の途中から再び代表チームに名を連ね、今回のワールドカップに出場した。ちなみに、ユヴェントスとの契約は、昨年の12月に2008年まで延長している。今夏、その契約を破棄してクラブを退団するかどうかについての結論は、ドイツW杯閉幕直後の今でもまだ出ていない。 ピッチ上におけるネドヴェドの決断力は尋常なものではない。常にチームの中心にいる彼の判断が、ゲームの流れを変えることもしばしばある。そんな彼だが、ピッチの外では何度か前言を翻したことがある。先述のとおり、彼は妻のイヴァナと相談の上、一度は代表引退を決意した。しかし、サッカーへの情熱、ピッチを走り回って相手を圧倒したいという気持ちが、その決意を揺るがしたのである。イヴァナ夫人からは、今でも引退を促されているという。一度はそれを承諾したのだが、ピッチに上がって芝生の匂いをかぐと、再び現役続行への抗いがたい誘惑が頭をもたげてきてしまうのだ。 彼の練習熱心さは誰もが知るところである。こんなエピソードがある。ラツィオ時代、当時の指揮官であったズヴェン・イェーラン・エリクソンが、サマーキャンプに向けた準備のためにフォルメッロ(ラツィオの練習場)を訪れた時のことだ。エリクソンは、たった一人でピッチ上を走る選手を目にした。練習場の警備員に尋ねると、あきれ顔でこう答えたという。「あれはネドヴェドですよ。バカンスを早々と切り上げて、もう10日も前からここで練習を始めています」 ネドヴェドとはそういう男なのだ。だが、今回ばかりは、彼のユニフォームを脱ぐ時期が近づいていると私は思っている。 |
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