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セリエAを代表する2人のファンタジスタ、フランチェスコ・トッティとリカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ(通称カカー)。もしこの2人が、同じ町にある別のチームでプレーしていたなら、両者のライバル意識は過激なまでに膨れ上がっていたに違いない。1960年代、ミランのジャンニ・リヴェーラとインテルのサンドロ・マッツォーラのライバル意識がアッズーリでのポジション争いにまで持ち込まれ、イタリア中の注目を浴びたのと同じように、この2人の対比は至るところで行われてきたはずである。 幸いにして、と言うべきだろうか、2人は別の町にいる。トッティはローマで、そして、カカーはミラノでプレーしているのだ。2人のライバル関係にスポットライトが浴びせられるのは、両チームがローマのスタディオ・オリンピコかミラノのサン・シーロで対戦する時だけである。別の都市に身を置くカンピオーネ2人のライバル関係と言うことでは、80年代のミシェル・プラティニとディエゴ・マラドーナとの関係に似ているとも言える。80年代の半ばにカルチョの世界で頂点を極めたプラティニが、後に出現した“怪物”マラドーナにカルチョの王座を奪われまいと必死に抵抗を試みた、あの時のライバル関係のことだ。 トッティとカカーは、現在のイタリアサッカー界が世界に誇る最もスペクタクルなサッカー選手である。トッティにしてもカカーにしても、そのプレーを見るために人々の足をスタジアムに運ばせる選手なのだ。彼らのプレーを見たいがために、試合があるたびにローマやミランのチケットを買うファンの数は決して少なくない。 まさに正真正銘のフオリクラッセとも言うべき2人。彼らのすごさは、これまでに手にしたタイトルからも想像できる。世界中のサッカー選手が最終目標として掲げるワールドカップ制覇を2人とも実現しているのだ。カカーはレギュラーではなかったが、2002年のW杯で優勝したブラジルの一員だった。一方のトッティは、足首の故障を抱えての出場ということでトップコンディションではなかったにせよ、ドイツW杯でのイタリア優勝に貢献している。さらに、トッティは00−01シーズンに、カカーは03−04シーズンにスクデットを手にした。そして今、2人は彼らにとって残された2つの大きな称号、チャンピオンズリーグ制覇とバロン・ドール受賞を目指し、ローマとミランに分かれてハイレベルなプレーを披露しているのである。 |
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