
ロジーナ|アレッサンドロ・ロジーナはパルマの下部組織が育て上げた逸材である。今シーズン、トリノをセリエB降格の危機からUEFAカップ出場権獲得を狙うチームへと変貌させたのは他ならぬロジーナだ。注目すべきは常にゴールを意識してプレーする積極性。今年中にも、アッズーリの一員に加わるべき選手である。

スピネージ|ジョナタ・スピネージはこの3月に29歳を迎える選手だ。決して若いとは言えない。彼はかつてバーリでセリエAを体験しているが、本当の意味でのセリエAデビューは今シーズンだと言える。遅咲きの彼が、陽の当たらない舞台で過ごした“失われた時”を取り戻すかのような活躍ぶりを見せ、セリエAの新興勢力であるカターニアを牽引している。決して派手な存在ではないが、その得点能力は極めて洗練されたものだ。

トッティ|本来、フランチェスコ・トッティは得点王争いのトップに立つタイプの選手ではない。しかし、前半戦を終えて12ゴールは堂々の得点ランク首位。PK失敗が3度あったにもかかわらず、である。今も足首にはボルトが埋められたままだが、1年前に負ったケガの影響は全く感じられない。ローマのスペクタクルなサッカーの中心にいるのがトッティだ。新しいタイプのセンターフォワードとして、今シーズン最も注目すべき存在かもしれない。

総合的な|“グランデ・トリノ”のキャプテンだったヴァレンティーノ・マッツォーラは、ゲームメークとディフェンスをこなし、自らゴールまで決めていた。要するに、すべての仕事をこなしていたのである。今、この手のプレーヤーは消えつつある。中盤の仕事は細分化され、マッツォーラのような“純粋なMF”はもう存在しない。

ヴァンヌッキ|エンポリの中盤を統率するイグリ・ヴァンヌッキ。30歳目前にしてサッカーキャリアの頂点に達したとも言える。決して派手ではないが、洗練されたテクニックで常に中盤に安定感をもたらす彼を、プロヴィンチャ屈指の実力者と見なす者もいる。彼のサッカーはまさに音楽。心地よく流れるサッカーをエンポリのようなクラブで実現することは大変なはずだが、彼は淡々とピッチで音楽を奏でている。

ゼマン|超攻撃的サッカーの代名詞とも言うべき監督であるズデネク・ゼマンは、自らが築いたレッチェからも追放された。彼の後釜に座ったのは至って現実的な指揮官、ジュゼッペ・パパドプロ。サッカーにロマンを求める時代は終わったと言うべきなのだろうか。
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