本誌記事 WebCALCiO 2002

ARBITRO

レフェリー|レフェリーが日常的に不正に手を貸していたカルチョ・スキャンダル発覚後に開幕を迎えた06ー07シーズンのカンピオナート。ベテランレフェリーがスキャンダルに関与していたとして資格を剥奪された結果、多くの若手レフェリーがセリエAの大舞台に抜擢された。彼ら若手が経験不足からミスを犯すことは少なくない。ただしそこには、ジャッジをすることに対する真摯な姿勢があり、選手や監督との間には信頼関係が生まれつつある。ところが、今は本来なら若手に見本を示すべき立場にある経験豊富なレフェリーが混乱を引き起こす傾向にあるようだ。さらに、アシスタント・レフェリーの“積極的関与”が目立つシーズンとなっている。副審がジャッジに参加するのは当然なのだが、彼らが主審に示唆することで、ミスジャッジを生む事態が非常に目立つ。レフェリーの混乱を是正すべくレフェリー協会の会長に就任したルイージ・アニョリンは辞任してしまったが、かつての名審判ピエルルイージ・コッリーナが“無料”でレフェリー・インストラクターを務めることになり、世間を驚かせた。

BOMBER

ボンバー|セリエAの得点王争いに異変が起こっている。前半終了時点で得点王争いのトップを走るのがフランチェスコ・トッティ、2位がジョナタ・スピネージ、3位がアドリアン・ムトゥという状況。彼らに続くのが、ケガで戦線離脱しているクリスティアン・リガノ、ローランド・ビアンキ、ファビオ・クアリアレッラである。外国人ストライカーの独壇場だったセリエAで、これほどイタリア人選手が得点王争いの上位につけているのは珍しい。また、“新顔”が多いのも今シーズンの得点王争いの特徴だ。常連で上位につけているのはルーカ・トーニただ1人。昔からイタリアでは、『得点する選手は決まっている』と言われているが、今シーズンの前半戦に限っては、全く違う状況となっている。

CORINI

コリーニ|若き日のエウジェニオ・コリーニがユヴェントスに加入したのは16年も前のことである。将来有望な選手だった彼はそこで大きな挫折を味わい、長い雌伏の時を強いられた。しかし、誰にも注目されないところで努力を重ねた結果、30歳を過ぎてから一度は逃したチャンスを手にすることができた。36歳となった今、彼はセリエA屈指のレジスタとして、クラブ創設以来最高の戦いを見せるパレルモの中盤に君臨している。

DONI

ドーニ|ローマのブラジル人GKドーニの活躍を否定するつもりはないが、ここで取り上げるのは、アタランタのクリスティアーノ・ドーニだ。02年のワールドカップまで、彼のサッカー人生は順風満帆だった。ところが、その後のキャリアは一転して混迷に満ちたものとなる。サンプドリアで不遇をかこった後、マジョルカで復活を図るも失敗。それでも今シーズンになって、アタランタで完全復活を宣言した。年齢を重ねるとともに、動きの質が向上。トップ下として完璧なドーニがここに蘇ったのである。何事にも遅すぎるということはない。

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