本誌記事 WebCALCiO 2002

タイトルの分配という意味でも、非常に公平なシーズンだった。インテルは記録ずくめのスクデットを獲得した。スペクタクルなサッカーでファンを魅了したローマはコッパイタリアを手に入れた。そして、重いハンディキャップによりカンピオナートをあきらめざるを得なかったミランは、国際舞台での戦いにすべてを賭け、欧州王者に輝いた。そして、クラウディオ・ロティート会長が先見の明を持って作り上げ、デリオ・ロッシ監督の巧みな指導の下で強いチームに蘇ったラツィオは、チャンピオンズリーグ予備予選への出場権を確保。カルチョ・スキャンダルのペナルティーがなかったら、3位にいたであろうフィオレンティーナもUEFAカップ出場権を手にしたのだから、それなりに満足しているだろう。

ヴィオラは“黄金時代”への出発点に立っている。デッラ・ヴァッレ・ファミリーの投資意欲、チェーザレ・プランデッリ監督の采配、パンタレオ・コルヴィーノGMの的確なチーム強化策、そしてルーカ・トーニが去った後も十分やっていけると思わせる選手層。これらすべての要素が、「フィオレンティーナの時代が近い将来やってくる」という予感を抱かせる。フィオレンティーナとともにヨーロッパの舞台に立つ権利を手にしたのが、今シーズンの心地良いサプライズとなったエンポリである。エンポリは、プロヴィンチャの職人気質が産んだ小さなミラクルである。金が支配する商業的サッカーの世界で、このような小さなクラブが独自の価値観を保ちながら生き続けるのは歓迎すべきことだ。もちろん、パレルモの(少なくとも前半戦の)快進撃も忘れてはいけない。シーズン途中で沈んでしまったものの、インテルやローマとともにスクデット争いを演じたことは人々の記憶に残っている。チャンピオンズリーグ出場権は逃したが、5位に食い込んだことは高く評価されるべきだ。

最後に、サッカーそのものの質について述べたい。今シーズン、すべての試合が記憶に残るほど良かったというわけではない。それでも、比較的良いサッカーを見る機会が多かったという印象を私は持っている。誰もが知っているビッグクラブの有名選手だけではない。プロヴィンチャのクラブも、それぞれ異なった持ち味を発揮したのだ。すべてのクラブがビッグクラブのサッカーを真似していた時代はすでに過ぎ去った。各チームの監督が知恵を絞って、創造性溢れるサッカーをピッチ上で展開しようとしている。そんな意欲が感じられるのは素晴らしいことではないか。

考えてみれば、イタリア人監督は現在も、時代の最先端を走る先駆者なのである。マルチェッロ・リッピはアッズーリを世界の頂点に導き、カルロ・アンチェロッティはミランをチャンピオンズリーグ制覇に導いた。ロベルト・マンチーニとルチアーノ・スパッレッティはそれぞれ国内のタイトルを手にして自信をつけたし、ジョヴァンニ・トラパットーニはオーストリアでリーグ優勝を果たした。ずっとマドリディスタの批判の的となっていたファビオ・カペッロも、シーズン終了まで残り2試合の時点でリーガ・エスパニョーラの首位をキープしている。

ピッチ上での出来事だけを見れば、この一年のイタリアサッカーは極めて順調と言っていいだろう。それだけに、ピッチ外でのサッカーの本質とはかけ離れたところで不快なことが多いことが残念なのだ……。

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