
セリエBを勝ち抜いたメンバーがほぼ全員残留し、チームの結束力は固い。攻撃陣はパパ・ワイゴとボリエッロの加入で大幅に戦力アップした。どんな相手に対しても積極的な攻撃サッカーを展開できるだろう。
3バックはベーガ、デ・ローザ、ルカレッリで構成することになるが、セリエAの攻撃力に耐えられるレベルだとは思えない。中盤の4人は、攻撃のビルドアップが得意なタイプ。相手の攻撃にフィルターをかけるという能力には欠けている。この布陣では、失点の不安はやはり隠せない。早急に守備組織を構築できない場合、ガスペリーニ監督は苦しい立場に置かれるだろう。

攻守ともに完璧な布陣を揃えたと言える。圧倒的な強さを誇った昨シーズンの布陣に加え、DFにキヴ、MFにヒメネス、そして、FWにはスアーソと、各ポジションに効果的な補強を施した。スアーソはイブラヒモヴィッチ、クレスポ、クルース、アドリアーノに次ぐ5番目のFWと見なされていたが、意外にもイブラの最高のパートナーになる可能性を感じさせている。
このチームに短所を見いだすことはほぼ不可能だ。問題があるとすれば、チーム内の熾烈なポジション争いによるモティベーションの維持や、選手間の確執だろう。だが、マンチーニはその手の問題処理に巧みであることを昨シーズンの戦いですでに証明している。

トレゼゲ、デル・ピエロ、イアクインタ(そしてパッラディーノ)を組み合わせることで、豊富な攻撃的バリエーションを持つ。中盤のセンターにはチアーゴとアルミロン、サイドにネドヴェドとカモラネーシ。ユーヴェの中盤はセリエA屈指で、攻守にバランスの取れたチームであると同時に、年齢的にも若手とベテランが融合した、バランスの取れたチームになっている。カンピオーネたちの強いリベンジ意識もユーヴェの大きな武器になるはず。
アンドラーデ、グリゲラ、クリッシトを獲得、DF陣の強化を図ったが、インテル、ミラン、ローマなど強いチームの攻撃を跳ね返すだけの安定した守備力を備えるところまでにはまだ至っていない。いかに守備を組織するか、ラニエリの手腕が問われるところである。

経験豊富なアルゼンチン人DFスカローニ、セルビアの新鋭コラロフでディフェンスラインを強化。さらに、将来に向けメグニとデル・ネーロを獲得している。理想的とは言えないまでも、効果的な補強であることは確かで、選手層は質量ともに豊かになった。司令塔のレデスマ、2トップのロッキ、パンデフは昨シーズン以上の活躍が期待できる。また、楽しみなのが右サイドバックのデ・シルヴェストリ。下部組織出身の才能溢れる右サイドバックに、ファンがネスタの面影を見いだすのは当然のこと。若い選手の精力的なプレーがチームに活力を与えている。
理論的に見て、欠点は見当たらない。この夏のメルカートでラツィオは、上位のビッグクラブとの差を縮めるために最善を尽くしたと言える。一人でゲームを決めてくれるほどのタレントはいないが、それは仕方のないこと。あえて短所を挙げるなら、チームの軸となっているロッキとレデスマがいなくなった時の備えができていないということか。

中盤が完全に入れ替わった。プフェルツェル、モローネ、フィオーレ、パッソーニを放出して、エマヌエレ・フィリッピーニ、ジャンニケッダ、アルバーレス、デ・ヴェッツェを獲得。この総入れ替えの結果は戦力アップと見ていいだろう。FW陣にはトリスタン、タヴァーノ、ボグダニが加わった。トリスタンのパワーとタヴァーノのテクニックが相乗効果を発揮すれば、相当な攻撃力になるはず。
ルカレッリの放出は痛い。チームの総得点の半分を叩き出していた大エースである。ルカレッリの穴を1人で埋めるというのは不可能。ディフェンスラインは昨シーズンまでの選手がほとんど残っているが、質量ともに満足するには至らない。レギュラーDFが故障で抜けた時のことを考えると心配である。
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