本誌記事 WebCALCiO 2002

MILAN ミラン

○ 攻守のバランス、チームの団結力、勝利への意欲……。すべてが高いレベルにある。ガットゥーゾ、アンブロジーニ、ピルロ、カカー、セードルフなどMFの陣容は世界一と言っても過言ではない。FW陣もロナウド、インザーギ、ジラルディーノを組み合わせて、1トップにも2トップにも対応できる磐石の態勢。ロナウドとオッドをシーズンの頭から使えることも大きなプラス要因だ。インテルに待ったをかける準備が整ったと言える。話題のパトだが、まだ18歳の彼を評価するのは時期尚早だ。1月までにどれだけミランに馴染むことができるかに注目したい。

× DF陣は強力だが、チャンピオンズリーグとカンピオナートの2足のわらじということを考慮すると、平均年齢の高さと控えの層が豊富でないことが気になる。センターバックに信頼できる人材が一人欲しいところだが……。

NAPOLI ナポリ

○ セリエBを勝ち抜いたメンバーがそのまま主力としてセリエAを戦う。特に、ディフェンスラインの結束力はセリエAでも十分通用すると見ていいだろう。2列目の3人(ハムシク、ガルガーノ、ボリアチーノ)のファンタジーア溢れるプレーもナポリの大きな武器。そして、ナポリ最大の武器は限りない情熱をチームに注ぎ込むナポリのティフォージだ。久々のセリエAに沸き立つ彼らの姿は容易に想像できる。

× 最大の不安は、多くの選手がセリエAでの実績に乏しく、カルチャーショックを受けるかもしれないということ。セリエBで通じていたプレーがAでは通用しないという現実に直面した時、そのショックをどう払拭するのかが問題だ。MF陣はテクニックはあるものの、カバーリングやプレッシングに難がある。2トップはカライオとラベッシで構成することになるだろうが、やや迫力に欠ける。サラジェータの爆発に期待。

PALERMO パレルモ

○ 強力な攻撃陣がパレルモの武器。昨シーズン前半戦のMVPとも言うべきアマウリ、後半戦にチームに加入して優れた得点感覚を見せたカバーニ、そして、ベンフィカでの活躍を経てイタリアに戻ってきた“小さな怪物”ミッコリ。パレルモのFW陣は脅威となるはず。中盤のセンターでコンビを組むのは、コラントゥオノの秘蔵っ子ミリアッチョと経験豊富なグアーナ。彼らは攻守に良い仕事を期待できる。

× カルチョメルカートの目玉とされていたバルツァーリがチームに残り、新たにシエナからリナウドが加わったが、DF陣の不安は隠せない。そして、これまで中盤のリーダーだったコリーニが抜けた穴。これをグアーナが十分に埋めることができるのかは不安視されている。

PARMA パルマ

○ ゼノーニとファルコーネの加入で昨シーズンの課題だったディフェンスラインが強化された。さらに、GKブッチの控えとして、2人のGK(ペトルとパヴァリーニ)を獲得したこともプラス要因。中盤では、今が旬のモローネを獲得できたのは大きい。彼は確実にパルマの中盤を仕切ってくれるはずだ。期待がかかるのはガスバローニ。彼が司令塔としてその実力を発揮することをファンは願っている。メルカート最終日には長身FWコラーディの獲得に成功。前線の核とする構えだ。

× この戦力では苦戦は免れないというのが第一印象。昨シーズンのセリエA残留に寄与した主力組(ロッシ、グレッラ、ムスリモヴィッチ)の抜けたチームをどう立て直すのか、ディ・カルロ監督の苦労は絶えないだろう。

REGGINA レッジーナ

○ 昨シーズンに比べて最大のプラスは、ペナルティがないこと。そして、ファンに愛されているコッツァが復帰したことも大きい。フィッカデンティはコッツァを司令塔として積極果敢な攻撃サッカーを展開するつもりのようだ。コッツァ以外にこれといったカンピオーネがいない代わりに、やる気に満ちた若手が多いことも、流れをつかみさえすれば、大きな勢いに変わる要因になり得る。いずれにせよ、必死に戦う姿を強く印象づけてくれるだろう。そうすれば、少なくともホームではファンからの大きなサポートを受けられるはずだ。

× セリエA初采配となるフィッカデンティ監督は、残留を目標とするチームで4‐3‐3の大胆な攻撃サッカーをやるつもりである。だが、そんなチームに昨シーズンのチーム得点王ビアンキがいないのは皮肉な話だ。監督が意図する、アモルーゾとジョエルソン、コッツァの3トップが機能するのか、いささか疑問ではある。

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