本誌記事 WebCALCiO 2002

ATALANTA アタランタ

○ メンバーを固定して戦ってきたので、チームとしての動きは完璧に近い。デルネーリが考えるサッカーにも十分に対応できるだろう。ドーニの高いテクニックと正確なパス、相手が予期できないタイミングでのシュートは、アタランタの大きな武器。フロッカーリがセカンドアタッカーとして機能すれば、ザンパーニャのゴール数も増えるはずだ。

× 昨シーズンに比べてリーグ全体のレベルは上がっている。その中で、アタランタは戦力的にやや劣っていると言わざるを得ない。特にDF陣の不安は隠せない。ディフェンスラインの強化と同時に、中盤の底で相手の攻撃を遅らせるといった基本的な対策をしっかりやることがデルネーリ監督には求められている。

CAGLIARI カリアリ

○ 若手中心のチームの情熱と新鮮さが魅力。特に2トップのマトリとアックアフレスカは、昨シーズンのセリエBで結果を出した選手。当然、セリエAでの大きな成功を夢見てプレーする彼らは高いモティベーションを持っている。また、中盤の選手層に厚みがあるのも有利。

× 守備面に不安がある。選手の個々の能力にも問題があるし、組織守備そのものにも問題がある。セリエA残留のためにはチーム内に絶対的リーダーが必要になるのだが、その器を有する選手が見当たらないのも不安要素。また、2トップの潜在能力は評価できるが、セリエAでのプレーは未知数だ。スアーソが抜けた穴は相当大きいと考えたほうがいいだろう。

CATANIA カターニア

○ このチームの攻撃力の高さはすでに昨シーズンに証明済み。カゼルタ、マスカーラ、マルティネスの3人のトレクアルティスタがスピネージの得点能力を引き出すだろう。スピネージにとっては昨シーズンの17ゴールがフロックでなかったことを証明するための大切なシーズンとなる。そして、森本の成長は心強い。MFが質量ともに充実していることも強み。

× ゴールマウスにビサーリ、センターバックにテルリッツィを獲得して守備陣の強化に努めたが、セリエAで通用するディフェンスラインになったとは言えない。バルディーニはもともと“前輪駆動型”のサッカーを志向する監督。このチームなら確かに3点取れるかもしれない。しかし、4点奪われては台無しだ。

EMPOLI エンポリ

○ 昨シーズンと顔ぶれはほとんど同じ。当然、やるべきプレーは各選手の体に染みついている。カーニ監督と選手の間の意思の疎通も完璧。今シーズンも、エンポリはチームとしての総合力で勝負する。ヴァンヌッキのテクニック、サウダーティのゴール、モーロとジャコマッシのフィルター、ブッシェのダイナミックな動きとガッツ溢れるプレーが見どころ。

× 初めて経験するヨーロッパの舞台(UEFAカップ)は選手にとって大きな誇りとなる。だが、エンポリのような中堅クラスの、選手層の薄いチームにとっては、それが大きな重荷にもなるはずだ。2足のわらじを履くことに慣れていないエンポリには、大きな試練が待ち構えている。

FIORENTINA フィオレンティーナ

○ 昨シーズンとほぼ同様な顔ぶれで、チームとしてまとまったサッカーができる状況にある。全体として非常に若いチーム。各ラインに成長著しい若手がいるのは強み(DFガンベリーニ、MFモントリーヴォ、FWパッツィーニ)。カルチョメルカートでも効果的な補強に成功し、各ポジションにレベルの高い控え選手が揃った。イタリア人としては最高のサイドMFと言えるセミオーリを獲得したことは、チームの大きな戦力アップとなったはず。

× 最低でも20得点を保証してくれるトーニを放出したという現実から目をそむけることはできない。トーニがいなくなったということは、ムトゥのベストパートナーがいなくなったということでもある。ともかく、ゴールをこじ開ける新しい方法をいち早く見つけ出さなくてはならない。早い時点でパッツィーニが波に乗ってくれれば、ヴィオラの大躍進も考えられるのだが。

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