本誌記事 WebCALCiO 2002

さて、ここまでラニエリ監督の卓越した軌道修正能力について賛辞を送ってきた。しかし、だからと言って、現在のユーヴェがスクデットを狙えるチームだと主張するつもりはない。「冒頭の質問に答えろ」と言われれば、私は躊躇なくこう答える。「今シーズンのスクデットはない。彼らに最も相応しいのは3位だろう」と。

3位と言うのには根拠がある。ライバルであるミランは、国外の試合ばかりを気にしておりカンピオナートに集中できていない。また、開幕から好調だったフィオレンティーナも、ここに来て途端に調子を落とし始めた。そう考えていくと、インテル、ローマに次ぐ3位というのが、最も妥当な順位になってくると思うのだ。もしかしたら、もう少し上を望めるかもしれない。ここで言う「もう少し上」とは、ローマが居座っている2位の座である。第17節終了時でローマとユヴェントスの差は、わずかに1ポイントしかない。そう考えると、少なくとも今のところは、2位も“射程圏内”だと言える(もっとも、先ごろミシェル・プラティニUEFA会長により改定されたチャンピオンズリーグの新規定によれば、2009−10シーズンからは、セリエA3位のチームも自動的に本大会への出場が可能になる。今後は、2位も3位も実質的な違いはほとんどなくなってくる)。

第17節終了時のユヴェントスとフィオレンティーナの差は7ポイント、ミランとの差は17ポイントにまで広がっている。もちろん、クラブ・ワールドカップ優勝で自信を取り戻し、クリスマス期間に休養を取った後のミランは怖い存在になり得るが、今のところ、ユーヴェはこの2つのライバルに対してかなり有利な立場にいると言えるだろう。むしろ、彼らが怖がっているのは、“未知数”のウディネーゼかもしれない。ちなみにウディネーゼは、上位チームの中で唯一ユヴェントスに、しかもトリノで土をつけているチームである。

今シーズンのユーヴェのここまでを振り返ってみると、アウェーゲームでの上位チームとの対戦成績の良さが際立っている。第4節、ローマとのゲームでは、PKの失敗がありながら2−2のドローに持ち込んだ。第7節のフィオレンティーナ戦では、終了間際にアドリアン・ムトゥの同点弾を食らうも、終始押し気味に試合を進めて1−1の引き分け。ミラン戦も0−0の引き分けではあったが、トレゼゲの強力なシュートが相手GKジダのミラクルセーブによって防がれていなかったら勝っていた試合だった。

面白いのは、ホームゲームでは、苦戦を強いられていることだ。インテルとの約1年半ぶりのイタリア・ダービー(第11節)では、後半に相手のオウンゴール気味の得点で追いつくのが精一杯だったし、前述したように、ウディネーゼ戦は0−1の完封負けを喫している。後半戦のローマ、フィオレンティーナ、ミランとの試合はすべてホームゲームで、本来なら歓迎すべきところだが、ここまでの結果を見る限り、それがユーヴェにとって有利なことなのかどうか、簡単には判断できない。

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