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今シーズン開幕前、イタリアのサッカー関係者がこぞって口にしていた疑問は、次のようなものだった。「昨シーズンのセリエBで圧倒的な強さを見せたユヴェントスは、復帰1年目からスクデット争いに加わることができるだろうか?」 開幕から17試合を経過した今も、その疑問は解決されていない。ただし、その疑問に対する答えは、開幕前にはただの予想に過ぎなかったが、現時点である程度の現実味を帯びたものに変化しつつある。 クラウディオ・ラニエリ監督率いるユーヴェは、ここまで予想を上回る健闘を見せている。もちろん、彼らのここまでの歩みがすべて順風満帆であったと言うつもりはない。非常に苦しい時期もあった。しかし、現在のユーヴェが、イタリアの多くのサッカーファンが持っていた懐疑心を少しずつ払拭し始めていることも疑いのない事実だ。 今シーズンのユーヴェは、シーズン序盤からレギュラー陣の大胆変更を余儀なくされた。開幕前、センターバックのレギュラーとされていたのは、ジョルジュ・アンドラーデ、ズデネク・グリゲラという新加入の外国人コンビであった。また、中盤のセンターも、2人の新加入の外国人選手、チアーゴとセルヒオ・アルミロンに託される予定だった。ところが開幕直後、ラニエリ監督は、この4つのポジションすべてにイタリア人選手を据えるという大胆な賭けに打って出たのである。当初、レギュラー候補だった4人の外国人プレーヤーの中で、ケガで戦列を離れたのはアンドラーデのみ。つまり、ラニエリ監督は他の3選手を純粋に“戦術上な理由”でレギュラーから外したことになる。 サッカー界というのは、何と不思議な場所だろう。ラニエリは、プレミアシップ、リーガ・エスパニョーラといった国外での経験も豊富な国際派監督だ。彼がユーヴェの監督に就任した時、周囲は「長期に渡り国外で采配を振るってきたラニエリのこと、おそらく、ユーヴェでも国際的な視野でチーム作りを進めていくのだろう」と思っていた。ところが、ラニエリは、我々の予想とは全く逆のことを行ったのである。彼は、国際色豊かなユーヴェどころか、“カルチョの貴婦人”を極めてイタリア色の強いチームに変貌させたのだ。 |
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