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文●マッテオ・ダッラ・ヴィーテ text by Matteo DALLA VITE
写真●兼子愼一郎 photo by Shin-ichiro KANEKO |
「俺が無口なのは両親が聾唖者(耳が聞こえず、言語を発声できない人)だからだ、なんて言うヤツもいたんだ。どうしようもないだろう? 俺はピエロじゃない。俺自身が必要と思った時だけ話すんだ。だけど、そういった態度が欠点として見なされてしまうんだ。俺は人なつこい人間ではないかもしれない。だが、誰かを喜ばすために自分自身を変えようとは思っていない」
噂が噂を呼んだフランチェスコ・アントニオーリの沈黙……彼は沈黙を破って心に鬱積したものをすべてさらけ出した。
「7試合を終えて勝ち点18の首位。うまくいっていないと言ったらおかしいだろう。ただ、ちょっとでも流れが変わると……そうならないことを願っているが……また、批判にさらされるだろうな。そんな時は、俺が真っ先に批判の対象になるのさ。なにも被害妄想になっているわけじゃないけど、長い目で見ると、どうしても俺が批判の対象になりがちなんだ。要するに、今の“平和”なんて見かけだけということさ。それほど、快適ということではないんだよ。俺自身、依然としてファンの信頼を取り戻していないし……。もっとも、そんなもの最初からなかったか。練習もちゃんとやっているさ。それなりのプレーもしているつもりだよ。だが、どうしても、好意的に見てくれないんだよ」
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