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 2002.01.23
1−1のドローでウディネーゼ戦を終えたローマのファビオ・カペッロ監督の表情は怒りに満ちていた。記者会見では、主審に対する不満を露にした
「トレンタランジェ主審は試合中に何度かミスジャッジがありましたね。それに、ロスタイムに我々がカウンターアタックを仕掛けてる真っ最中に、試合終了のホイッスルを吹いたのは納得できない。我々にとって、あれは逆転勝ちに結びつく可能性があったからね。いくら時間切れになっても、重要なプレーが進行してる場合は、主審はそれが終わってから、試合終了のホイッスルを吹くべきだと思う。私は間違ったことを言っていないと思いますがね」

そう力説するカペッロ監督に対して、記者陣から客観的な指摘があった
「でもカペッロ監督、あの時ウディネーゼの選手(ピンツィ)がボールをインターセプトしたから、確かにローマのカウンターはそこで終わった、とも思えるんですが」

負けず嫌いの性格で有名なカペッロ監督は一瞬ひるんだ後、こう答えた
「しかし、主審は我々がボールを持ってる時から、すでにホイッスルを口にくわえていた。つまり、すでに試合を終了をさせようという雰囲気だった。仮に、ウディネーゼがボールをカットしてなくても、彼は試合終了のホイッスルを吹いていたでしょう。とにかく、我々はあの主審のおかげで、不利な立場に追い込まれたのです」

(注:規則によると、ロスタイムが終わった瞬間、ピッチのどこでどのようなプレーが進行されていようと、レフェリーには試合を終了させる権限があるそうです。『私は間違ってない』と言い張るカペッロさん、たまには反省してくださいな)

2―0で勝利を収めたパルマ戦で、センシーニのオウンゴールの“仕掛け人”となり、見事ダメ押しの得点を決めたインテルFWクリスティアン・ヴィエリ
「えっ、1点目はオレのゴールとして認められなかったの!? だって、今の規則だと、たとえ相手選手に当たっても、シュートを打った選手にゴールが認められるんじゃなかったっけ? 何だよ〜、あれも、オレの得点にしてほしかったなぁ。せっかくドッピエッタ(2得点)決めたと思ってたのに……。まあ、いいや。今日のヴィエリは、1.5点を挙げたってことにしてくれよ」

2−0の快勝にご機嫌だったインテルGKフランチェスコ・トルド
「インテルですか? 対戦相手にしてみりゃ、『恐るべし怪物の集まり』ってかんじなんでしょうね(笑)。インテルはですね、ディーゼル車みたいなもんですよ。瞬発力はないけど、一度加速したらコンスタントに走り続ける、とってもパワフルなディーゼル車ってとこですかね」

ミラノのカメラ屋店員、フランコ、35歳。
「ヴィエリ、すごいよな。アイツはどんな試合でも確実に点を決めるから、大したもんよ。まあ、確かに華麗さに欠けてるかもしれないけどさ、あの圧倒的なパワーにはどんな相手も脱帽さ。でもさぁ、ちょっと最近はりきり過ぎじゃないか? このままだと、W杯の前にへばったりするんじゃないの!? クラブの為に力を出し切っちゃって、代表の役に立たない、なんてことはやめてよ、お願いだから。別にインテルなんて優勝しなくていいんだからさ、アッズーリのためにエネルギーと健康な身体をとっておいてよ、ボボ君!」
(ちなみにフランコは……ミラン・ファンです)

ラツィオに5−0の惨敗を喫したペルージャのセルセ・コズミ監督
「いや、どうしてこんな展開になったのか、正直言ってサッパリ分からないんだ。ファンと(ガウッチ)会長には申し訳ないと思ってるよ。特に会長は、(ローマファンだけあって)ラツィオに完敗したことはとても痛かったみたいだね。でも今日の試合は、まるでチームはピッチにいなかったみたいなもんなんだ。まるで、オリンピコに行くのはやめて、ホテルにこもっていたみたいなもんだね。まあ、これで強制合宿を命ぜられちゃったから、これから本当にホテルにこもる身になるけどね(苦笑)。ん? ラツィオの次期監督として俺の名前が挙がってることについて、どう思うかって? ハハハ、今日の恥ずかしい試合を見たら、誰も俺みたいな監督を雇う気にはならなくなるよ(更に苦笑)」

最近不調気味のミランFWアンドレイ・シェフチェンコ。PKを失敗したフィオレンティーナ戦試合終了後、前向き(かつ、逆ギレ気味?)なコメントを残した
「これでナーバスになってはいけないし、落ち込んではいけない。そう思ってます。逆に、こういう悪状況を楽しんでるぐらいですよ。こういう難しい状況に立たされてこそ、本当の自分を見つけ出せると思いますからね。PKをしくじったからって、それがどうしたって言うんです? 明日から、ゼロから再スタートですよ。それでいいじゃないですか!」

ローマ在住・高橋 在