NETa CALCiONews Archives Web CALCiO2002
 2002.02.06
2月4日、ロベルト・バッジョのケガは左膝十字靭帯の破損であることが明らかとなり、バッジョ本人の決意で即手術が行われた。オペ終了後、手術を担当したボローニャの『マドレ・フォルトゥナータ・トニオーロ』医院のマルカッチ医師はこう発表した
「手術は完璧に成功しました。あとは全治までどのぐらいかかるかが問題です。同様のケースの場合、一般の人でしたら1カ月半ほどで普通に歩けるようになりますが、当然サッカー選手の場合はもう少し時間が必要です。リハビリの方法と選手の努力にもよりますが、楽観的にみても復帰まで最低3カ月半はかかるでしょう。とりあえず、バッジョの退院は今週の木曜日か金曜日くらいになるでしょうね」

手術後、バッジョのマネージャー、ヴィットリオ・ペトローネは病院に駆け付け、報道陣にこう語った
「今朝まで、手術する必要がない程度のケガであることを祈っていました。1カ月ぐらいで復帰できる程度のね。ところが今日、精密検査に行ったら、実は十字靭帯をやってしまっていたことがわかって……。直ちに手術することに決めました。バッジョ本人もそれを望んでいたので。リハビリもボローニャでやることになりました。スタッフの技術の高さが評価されているのはもちろん、バッジョはこの町を心から愛しているので、ボローニャに決めたんです。W杯出場ですか? ほぼ不可能です。いや、全く不可能と考えた方がいいでしょう」

同2月4日の夜、生放送サッカー番組に電話出演したペトローネ氏は、なんとロビーが現役引退を決意したと発表した。
「先程、ロビーは私に『時間はたっぷりあるので、これからの第ニの人生をどうするか、ゆっくりと考えたい』と言いました。そう、バッジョは引退するつもりです。もちろん、考え直してもらうようにベストの努力をしてみるつもりですが……。現時点では本人がかなり落ち込んでいるので、何よりもそっとしておいてあげたいと思います。今日は本当に大変な一日でした。今朝の精密検査の最終結果が出るまで、違う展開を願っていましたが、最悪にも十字靭帯の破損が診断されて、私もバッジョもかなりのショックを受けました。バッジョに『何が何でも復帰しろ』とは言えません。サッカーファンの気持ちもわかりますが、バッジョのプレーをもっと観たいという理由だけで、彼に無理やり『歯を食いしばって努力しろ』と言うのはよくないと思います。彼はこれまでに何度もケガをし、復帰するために何度も自分にムチを打って苦痛に立ち向かってきたのです。そんな彼にまた、復帰に必要な苦痛を押し付けることはできません。とりあえず、時間を与えてください。リハビリを行うボローニャはロビーが心から愛する町なので、その環境と人々の愛情が刺激となって、引退決意を考え直してくれればいいんですけどね。多分、イタリア中の人々の夢は、ロビーが早く立ち直って、サブでもいいからW杯に参加できることでしょうから」

バッジョの容態について報告されたアッズーリ監督、ジョヴァンニ・トラパットーニ
「『残念だ』のひと言では済まないほど、悲惨なことだ。『W杯に招集する、しない』の騒動はともかく、私は昔からバッジョとは素晴らしい関係を保ってきた。彼なら早く復帰できるために必要な力を必ず見つけ出せるだろうと、私は信じているよ。確かにロビーはアンラッキーだけど、この不運に屈しないことを願ってるよ」

一方、94年アメリカW杯以来、バッジョとは対立関係ということで知られる現パルマTD、アリーゴ・サッキは……
「バッジョにとって、そしてサッカー界にとって、かれの引退決意は、とてつもなく残念なこと。でも、バッジョは今回も立ち直れるだろうと私は確信しているよ。あんなにずば抜けた才能を持った選手は、辞めてはならない、続けるべきだ。本当に、心からバッジョの早期復帰を祈っているよ」

引退説はさておいて、今シーズンいっぱいのバッジョ戦線離脱にパニック状態のブレッシャDF、ダニエーレ・ボネーラ
「これでブレッシャのセリエA残留は本当に厳しくなった。今まで何度もケガをしても、すぐに立ち直ったみたいに、今回も運良くすぐに回復してくれると期待していたんだけれど……。それはともかく、ロビーが一日も早くピッチであの素晴らしいプレーをしてくれることを願うだけさ。ウチらは、彼がいなくてもなんとか残留できるように、全力を出し切って戦うしかないよね」

同じくブレッシャFW、イグリ・ターレ
「今シーズンのブレッシャは不運なことが続いている。中でも今回のロビーの大ケガは最悪だよ。『これ以上、どんな災難が降りかかってくるんだろう!?』といったかんじだ。本当に、もう十分だよ。僕の今までの選手生活の中で、今シーズンみたいにアンラッキーなシーズンは記憶にない。精神面できつい。そう簡単には立ち直れないよ。もちろん、ギブアップなんかしないけれど。ロビーと話したかって? すぐにでも電話して、励ましてあげるつもりだよ」

ローマ在住・高橋 在