NETa CALCiONews Archives Web CALCiO2002
 2002.03.12
1−5で惨敗を喫したローマ戦終了直後のアルベルト・ザッケローニ、ラツィオ監督
「ラツィオファンの皆さんに大変申し訳ない」

ローマ・ダービー終了直後に、ラツィオのキャプテン、アレッサンドロ・ネスタはこう語った
「どうしてこういう結果になってしまったのか、まったくわからないよ。白星が続いてたので、このダービーも勝利で飾って、チャンピオンズリーグ進出に向かって勢いをつけたかったんだけど……。どうしても勝ちたい、という焦りの部分があったのかもしれない。みんなが許してくれることを願いたい。僕の交代(注:ネスタは後半、ゴッタルディと交代)? 自分で機能してないことがわかっていたから、ハーフタイムで監督と相談して、交代することに決めたんだ。今日の僕は最初からおかしかった。本当だったら、前半のモンテッラのゴールは、3点とも防げていたはず。でも、なぜか最悪のプレーになってしまったんだ。多分、サッカーを始めて以来、一番ひどいプレーだったと思う。本当に、ファンには申し訳ないことをしたと思う」

42歳、タクシー運転手で、ラツィオファンのイジーノさんはローマ・ダービーの翌日、怒りを露わにした
「ラツィオはもうダメだよ。お客さん、昨日のネスタを見たかい? あれは移籍のことで頭がいっぱいだったから、プレーに集中できなかったんだよ。クラニョッティさんはよ、何を考えてるのかダービーを控えた週にネスタの移籍交渉を大胆に進めさせたんだ。そんなことするか、普通!? ダービーに備えて集中するのが当たり前だろ! ネスタだって、しょせん人間よ。やっぱ移籍騒動に動揺されたのさ。それにしても、昨日のネスタはひどかったよな。あんなにデカいネスタが、チビのモンテッラに3回もやられちゃってよ。しかも、2点はヘディングで獲られてるんだぜ!空中戦であのノッポのネスタが、あのチビ野郎に負けるなんて信じられないぜ、本当に。あ、わかった! もしかして、クラニョッティがネスタに命令したのかな? 『お前、ダービーではへぼいプレーをしろ』って。ネスタがラツィアーレに嫌われるようになれば、なんの問題もなく放出できるからな。お客さんはどう思う? ん?……お客さん、もしかしてあんたロマニスタかい!?」

(ローマの空港に向かう車内での会話。ちなみに、無事空港に着くことが出来ました……)

モンテッラの4点に引き続き、芸術的なループシュートでローマの5点目を決めたフランチェスコ・トッティは、さすがに、有頂天
「みんな(報道陣)も知ってのとおり、オレは天狗にならないタイプだけどさ、今日のゴールは我ながら、ちょっと凄かったね。自慢するわけじゃないけどさ、あのゴールはSF(サイエンス・フィクション=この場合、異次元という意味)の世界だね。へへへ」

5−1の大勝にはファビオ・カペッロ監督もすっかり自慢げ
「今夜のローマですか? そうですね、サッカーの監督が誰しも夢見るチームでしたね。まあ、少なくとも私の夢のチーム、とでもいいましょうか。まさに、ドリーム・チームですよ、このローマは。バティストゥータの欠席ですか? 彼は膝の調子が良くなかったので、家でTV観戦することにしました」

某イタリアスポーツ紙、G.I.記者(オリンピコのプレスルームで)
「おい、聞いたか? モンテッラが先発で自分はベンチだと聞いたとたん、バティは怒って家に帰っちゃった、って話だぜ!」

トッティはバティがいないことに気がつかなかったと言う
「(試合前、合宿所からオリンピコに向かうため)オレはバスに乗った時、すっかりダービーのことしか頭ん中になくって、バティがいないって気がつかなかったんだよ。でもバスが動き出して、普段隣に座ってるバティがいない、って驚いたんだよ。慌てて後の方に座ってるチームマネージャーに叫んだんだよ、オレ。『おい、バティを合宿に置いてっちゃったぜ』って。そうしたらさ、前に乗った監督が 『今夜、バティは来ない』 だってさ」

4ゴールを決めたヴィンチェンツォ・モンテッラは……
「もちろん、すっごく幸せです! ダービーで4ゴールなんて、夢みたいっスね。それに僕、poker(ポーケル=ポーカーの4カード。サッカーの場合、4ゴールを言う)したこと、なかったんスよね。だから、よけいうれしいし……。ダービーで4ゴール決めたから、ローマの歴史に名前を刻んだって? うれしいことっスよ、僕はローマファンの皆さんに、それ以上に愛情をもらってるんだし。ほんと、いい人っスよ、ローマの皆は」

ローマ会長、フランコ・センシの傲慢ぶりはもはや留まることを知らない
「私のASローマは全世界を前にして、ローマ帝国とローマ法王の偉大さを象徴しているのだ」

ローマ在住・高橋 在