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 2002.04.09
ローマのフランコ・センシ会長は、イングランドvsイタリア戦で欠場しながらも3日後のリーグ戦フィオレンティーナvsインテルでは90分間プレーし、決勝点を決めたインテルのクリスティアン・ヴィエリを、皮肉を込めて非難した
「(ヴィエリの)代表の時の『イタタ』は、リーグ戦では引っ込んだみたいだね。でも、おかしい話じゃないか。代表試合に出られないような『イタタ』が、3日も経たないうちに引っ込むとはね。まあ、ヴィエリが代表に出ないと聞いた時、私はそんなこったろうと思ったがね。リーグ戦に備えてたっぷりと休んだんだろう。ウチのトッティは一方、代表はちゃんとプレーしたおかげで、痛めつけられてリーグ戦は出られない羽目になってしまったけどね」

センシ会長の発言を知ったヴィエリは、こうコメントした
「俺がインテルとリーグを優先するためにわざと代表を休んだって? 言っとくけど、代表のドクターが診断したんだぜ。じゃあ何だい? 代表スタッフもグルってわけ!? いやあ、ローマの会長さんは人のことを気にするより、自分のことを考えてればいいんですよ」

ヴィエリのコメントを聞いたセンシ会長は、こう反撃した
「自分のことを考えてろって? 悪いけど、これは自分のことなんだ。私の記憶が正しければ、私のチーム、ローマは現在、インテルと優勝を争っている。こうして自分に関わりのあることだからこそ、こういった不公平なことが気になるんだよ。私が想像してたとおり、ヴィエリはピンピンしてたじゃないか。そして予想どおり、フィオレンティーナ戦には先発して、しっかりと決勝ゴールを決めた。でも、それはダメなことなんだよ。代表を休んだ選手は、その週のリーグ戦に出ちゃダメなんだよ」

ローマ市のチームびいきのコリエレ・デッロ・スポルト紙の一面には、こんな記事も掲載された
「ボボ・ヴィエリは素晴らしきFWであるが、完璧なプロフェッショナリズムを備えてはないことは以前から確かなことだった。センシ会長の意見を笑い飛ばし、『自分のことを考えていろ』と言うのは、いくら“何でもあり”のサッカー界とはいえども、正直言って非難すべきことである。(イングランドvsイタリア戦が行われた)リーズで、ヴィエリは計算して休んだのか、パワフルでありながら壊れやすい筋肉にまたしても悩まされただけなのか、あるいは、本当に大事をとってピッチに立たないことにしたのか、真実を判断するのは難しい。しかし、その疑問が確かにあるのだからこそ、ヴィエリはせめて、大きなことを言わず、黙っているべきだった。センシ氏に『これはオレとインテルだけの問題だから口を出すな』と言う権限は全くない。センシ氏は正しい。これは確かに、ローマの会長であるセンシ氏に関わりのある問題なのだ。数年前までは、代表戦を欠場した選手はその同じ週、リーグ戦に出場することは禁じられていた。その後、この規則は代表のメディカル・スタッフによる診断を信頼するということでなくなったが、元々は(リーグ戦を優先する)クラブチームにずる賢い事をさせないためにあったものである。確かに、ヴィエリが代表のゲームをパスしたことは、色々な疑問を生じさせる。対抗チームであるローマの会長が気にするのは当然のことだろう」
(ルイージ・フェライオーロ副編集長)

(注:実際、ヴィエリは確かにセンシ会長が言うとおりフィオレンティーナ戦では活躍したが、代表欠場の原因となった常態が悪化し、4日に行われたUEFAカップのインテルvsフェイエノールト戦には欠場した。一方、トッティは第30節のヴェネツィア戦に欠場、診断の結果、全治まで2〜3週間かかるとみられている)

ダヴィデ、34歳。ミラノのホテルのポーター。ローマ生まれのロマニスタだが、22年前からミラノに住んでいるという。
「ローマが今年も優勝する可能性? オレが思うには、残り4試合の結果次第だね。オレは、リーグはこのまま、微妙な得点差で続くと思うよ。そして最終節はローマが1ポイント差を追う形で迎えるけど、トリノで勝っているとしよう。ただよぅ、最終節はラツィオvsインテルだろう? インテルはラツィオとドローだとすると、ローマが優勝する。そこで、ラツィオはどうすると思う? 当たり前さ。ネグロあたりが鮮やかなオウンゴールを決めて、インテルをわざと勝たせる。そうすりゃ、ローマは優勝しなくなるだろう? だからよぅ、最終節にもつれ込んだら、我々ローマはおしまいなのさ。残り4試合が勝負だよ、あんた」

ローマ在住・高橋 在