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 2002.05.08
ラツィオに敗れ、最終節でスクデットを逃してしまったインテルの絶望感は号泣するロナウドの映像によって象徴されたが、他のインテル選手も自分なり(?)に絶望感を表現した。試合終了後、ヴィエリは更衣室のドアを蹴り倒し、マテラッツィはラツィオ選手に八つ当たりして大騒動を巻き起こしたという
「向こうのザッケローニ監督、そしてチームメイトのコンセイソンとセードルフに押さえられたので、真剣な殴り合いにはなりませんでしたけどね。でも、僕はセザル(ラツィオDF)を張り倒したかったですよ。だって、ピッチで僕に『おう、あと2ゴール決めたら優勝できるぜ。どうして決めないんだい?』とか言ってあざ笑ったんですよ、あいつは。試合終了後、僕はネスタにも当たってたって?まあ、確かにそうだけど、ネスタは僕の心境をわかってくれて、黙って更衣室に入っていった。それに、あとで僕が独りで座り込んで泣いてるのを見て、ネスタは慰めに来てくれたんですよ」

ユヴェントスMFアントニオ・コンテはウディネーゼ戦終了後、ロッカールームでの優勝祝福騒ぎの中、興奮気味にこう発言した
「2年前、ユーヴェが最終節でペルージャに敗れて優勝をラツィオに持っていかれた時、ペルージャの選手でイヤに喜んでる奴がいたんだよ。ユーヴェの挫折をあざ笑う奴がね。そいつに今、喜ぶこの僕の姿を見せ付けてやりたいよ」

ちょうど2年前、ペルージャに所属していたマテラッツィは、コンテの発言にすぐ反応した
「コンテは名前を言わなかったけど、あれは僕のことなんです。TVを観てた友達もみんな僕に電話してきましたよ、『コンテがお前のこと言ってたぜ』って。僕は特にコメントすることないですよ。今言える確かなことは、ユヴェントスのある選手が、優勝ボーナスのお金で新しいカツラを買うだろう、ってことぐらいですかね(苦笑)。もちろん、名前は言いませんけどね……」

髪の毛が薄いのを気にしていないわけない(?)コンテは、マテラッツィのイヤミ発言にこう反撃した
「マテラッツィ君に教えてあげたいんだけどさ、今は世の中も進化して、カツラなんかより植毛が発達してるんだよ。しかし、髪の毛を植えるように、脳みそを移植できないのが残念だよね。もし可能だったとしたら、僕の優勝ボーナスでマテラッツィ君にマシな脳みそを買ってあげたのに。僕が言っていた『ユーヴェをあざ笑うペルージャの選手』とは、間違いなくマテラッツィ君のことだよ。本人はちゃんとわかったみたいだね。ペルージャのあの時の試合終了後、奴は隣の更衣室で大声で歌いまくってたんだよ、『ユーヴェがスクデットを逃した、ざま〜みろ♪』って。がっくり来てる我々に聞こえるようにね。今回、やっとあの時の我々の気持ちが身にしみるほど分かっただろうね。いい気味さ。マテラッツィは僕と同じで、レッチェ出身だって?違うよ、あんな野郎はレッチェ人じゃないよ。通りすがりに、たまたまレッチェで生まれただけだろう。はっきり言うけど、レッチェ生まれの人に、あんな奴がいるわけないよ」

予定どおり、ラツィオvsインテル戦でラツィアーレは揃ってインテルを応援した。それが逆効果をもたらした、という説もあるが……
「ホームなのに、ピッチに出たら観客はみんな相手チームを支持してるわけでしょう。驚きましたよ。しょっぱなから、ラツィオがボールを持つ度に、大ブーイングが巻き起こる。まったく狂ってる、と感じましたね。しかし、信じられないような最悪の状況を前にして、僕は『負けてたまるか』と思いました。逆に、燃えましたね。その結果は、皆さんもご存知のとおりで……」

(2ゴールを決めるなど暴れまくったカレル・ポボルスキ、ラツィオMF)

「みんなそれぞれ思うように行動していいのはもっともだけど、ファンがラツィオをブーイングしたのは、認められない行為だ。自分が好きなチームは、母親と同じように無条件に愛すべきだ。古巣インテルに対するゴール?最終節を控えて、『ラツィオはわざとインテルを勝たせるだろう』とか、散々な噂が出回っていたけど、俺はあのゴールを決めて、そういった疑惑を一気に晴らしたつもりだ。若い人たちには、『ほら、サッカーの世界はクリーンだよ』と見せ付けることができたと思う」

(ラツィオの3点目を決めた、ディエゴ・シメオーネ、ラツィオMF)

優勝者ユヴェントスのジャンルイージ・ブッフォンGK
「最高の気分ですね。スクデットを獲ったら、次はW杯かな?マジで、これでワールドカップを獲れたら、あと6年はなんのタイトルも獲れなくても、文句はないですよ(笑)」

ローマ在住・高橋 在