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 2003.04.09
トリノ選手の荒々しいファウルが目立ったトリノ・ダービー戦直後、ユヴェントスのリッピ監督はこうコメントした
「サッカーの試合じゃなかったね。普通のゲームじゃなかったね、ほんとに。デル・ピエロを下げたのも、戦略的な意味ではなかった。ネドヴェドとトレゼゲがすでにケガをしていたし、アレックスまでやられてしまうと困る、と思って下げたんだ」

ユヴェントスのMFアレッシオ・タッキナルディも、トリノ選手の乱暴さを訴えた
「ダービー戦だからテンションが高まるのはわかるけど、今回のトリノの連中はイヤに殺気立ってたね。どういうつもりだったんだろうね。僕なんてさ、プレーが止まってる時に、理由もなくいきなり相手のヴェルガッソラに蹴り上げられたんだ」

ユヴェントスのGMルチアーノ・モッジは、トリノ選手の行為についてこう発言した
「サッカーの試合というより、人間狩りだったね。しかし、なぜトリノの選手があんな乱暴な態度をとったのかについて、私は真実を知っているよ」

スポーツ週刊誌『コントロカンポ』によると、名を隠すことを願い出たあるトリノの選手はこう告白したという
「ダービーを控えて合宿所に、トリノ・サポーターの数人が押しかけてきたのです。彼らは、試合の結果はどうでもいいから、最初から最後までユヴェントス選手を痛めつけるように、と要求してきたのです。さらに、間違ってもユーヴェ選手と握手しないように、とも指示されました」

トリノファン歴42年のアルベルト・Mさん(無職)は、こう分析する
「もう、選手もフロントも、過激なサポーターの怒りをおびえてガチガチになっちゃってるんだ。こないだのミラン戦での騒ぎはともかく、クラブ本部にサポーターが侵入して、すべてを破壊した上、馬のクソを壁に塗りつけていった、っていう事件もあったしね。選手も重役もみんな、身の危険をかんじてるんだろう。(サポーターの)言うこと聞かないと、もう何されるかわからない状態なんだよ。それにしても、情けないよなぁ、今のトリノはよ」

ミラン戦で、素晴らしいヒールキックでパルマの決勝ゴールを決めたアドリアーノ
「ヒールでゴール決めるのは正直言って、生まれて初めてなんです。でも、だからといってまぐれのゴールってわけじゃないんですよ。いつも、練習で試してるから。プランデッリ監督の指摘で、最強とも言えるミランの守備陣の裏をつくには、あの手しかないってことがわかったんです。練習で何度も何度もくり返しましたよ。まあ、確かに完璧な出来のゴールでしたから、これだけ練習を積み重ねたかいはあったわけですよね」

ラツィオvsコモ戦の後半21分、コラーディがラツィオの3点目を決めたが、そのゴールは取り消された。なんと、ラツィオのDFシニシャ・ミハイロヴィッチが、主審に取り消しを申し出たのだという
「レフェリーには見えなかったみたいだけど、俺にはよく見えたんだ。コラーディが蹴る直前、ボールはパンカロの手に当たってたんだよ。このままだと、ハンドを見逃したトンボリーニ主審が後で恥をかく羽目になるんだろうな、と思って、俺は正直に言ったのさ。まあ、コラーディには悪いことをしたかもしれないけどね」

確かに、コラーディは、ミハイロヴィッチの“余計なお世話”に、その場では立腹した様子だった
「いや、別にこれでいいんですよ。シニシャは、フェアプレーに満ちた行為を取ったわけだから、非難なんてできるわけないじゃないですか。でもね、確かに惜しいっすよね。あれが認められてたら、僕はドッピエッタ(2ゴール)決めたことになってたわけでしょ。そうしょっちゅうあることじゃないっすからね、ドッピエッタなんて……」

バティストゥータをインテルに譲ったことに関して『粗悪品を売りつけてやった』と発言したローマのセンシ会長だが、バティ本人はインテルvsローマ戦直後、こうコメントした
センシは本当にひどい発言をしたもんですね。あんな悪気込めたこと言うもんじゃないでしょ、どう考えても。いずれにせよ、僕はサッカーのことが全くわかってない人のコメントをいちいち気にしてられません。しかしまあ、サッカーがわからない会長さんと出会うのが、僕の宿命なんですかね?(注:元フィオレンティーナ会長のチェッキ・ゴーリ氏も、バティをローマに売りつけた後、『あの選手はもう、老化防止の薬が必要だから』と発言したことがある)

ローマにドローに持ち込まれ、首位ユヴェントスに近づくチャンスを逃してしまったインテルのDFザネッティ
「こんなことをやってたら、スクデットなんて勝ち取れるわけがない。こんなチャンスを無駄にしてるうちは、優勝は考えられないだろう。(ローマ戦では)何を間違えたのかって? わからない。とにかく、許しがたい過ちを犯してしまったんだよ」

インテルのFWアルバロ・レコーバは多少楽観的
「アンビリーバブルだよ、まったく。あまりの悔しさではらわたが煮えくり返るんで、(ローマ戦について)振り返りたくもないね。まあ、でも冷静に考えてみると、1年前、5ゲーム残ってる状態でユヴェントスは首位のインテルとの勝ち点差は6だったんだよ。今、7節を残した状態で、僕たちはユーヴェと勝ち点差5だろ。これからまだ、何があってもおかしくないわけだよね」

ローマ在住・高橋 在